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英和辞典の歴史

最初の英和辞典

英和辞典の歴史は幕末に始まるとされています。


1830年、イギリスから上海にやってきた宣教師領事ウォルター・メドハーストが、英語と対応する日本語を参照できる書物を著したとされています。メドハーストは「麥都思」の中国名を持ち、聖書を中国語に翻訳した業績などで知られています。日本に訪れたことは一度もなかったそうです。


また、本木庄左衛門というオランダ通詞(幕府の公式な通訳者)は、1813年に『暗厄利亜語林大成』と呼ばれる英語辞典を完成させたと言われています。「暗厄利亜」は「アンゲリア」とで、イギリスのこと。


幕末の旗本・堀達之助もオランダ通詞に任命されていた役人ですが、1860年代に『英和対訳袖珍辞書』と呼ばれる英和辞典を表しています。英語名は「A Pocket Dictionary of the English and Japanese Language」。こちらを日本で最初の英語辞典としている資料も少なくありません。


ちなみに、堀はペリー来航の際に通訳を務めています。


現在の英和辞典

なお、現在、一般的に利用されている主な英和辞典としては、以下のようなものがあります

  • 大修館書店『ジーニアス英和大辞典』
  • 研究社『研究社新英和大辞典』
  • 小学館『ランダムハウス英和大辞典』
  • 岩波書店『岩波英和大辞典』

その他、最近は電子化も進んでおり、紙の辞書だけでなく電子辞書やオンライン辞書としても普及が進んでいます。


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